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表紙作品選考レポート
創刊2号目の『Debut! 』は「社会人になったら」というテーマで地元現役高校生から作品を公募。
お二人の審査員に各賞を選んでいただきました。
最優秀賞
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袋(ふくろ) はなさん
新潟県立高田北城高等学校 1年
白黒にすることによって赤を強調したいと思いました。シャボン玉には「これから飛び立つ」という思いが込められています。
【講 評】
大塚:モノクロ&手描きのシンプルさ、シャボン玉が未来を暗示している点がいいですね。まだ将来を決めかねている感じが同世代の共感を呼びそうです。
五十嵐:曲線と直線が描き分けられ、やさしい雰囲気でありながらきちんとした印象があります。『Debut!』のカラフルなロゴとの相性もいいです。
優秀賞
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丸山 夏帆さん
新潟県立高田北城高等学校 1年
青空に雲を描くことで、未来を描きたい若者の姿を表現しました。雲と青空のグラデーションがリアルになるよう工夫しました。
【講 評】
大塚:技術的にとても高い作品。スカートが透けているアイディアも将来の希望と不安が空に溶け込むようで効果的です。
五十嵐:雲の描き方が油絵のよう。微妙な表情や、目の中に雲を描くなど、細部までこだわって表現しているところが素晴らしいです。
大塚いちお賞
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保坂 来翔(らいと)さん
新潟県立高田農業高等学校 1年
【講 評】
大塚:デジタル主流の時代に手描きの力強さを表現してくれたのがすごくいいです。描かれているもの一つひとつに意味があり、技法もいろいろ取り入れながら自分の進む道を堂々と表現してくれました。
五十嵐史帆賞
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宮川 りのさん
新潟県立上越総合技術高等学校 3年
【講 評】
五十嵐:細かく色を変化させたり、人物と背景に濃淡の差をつけるなど、色鉛筆の特徴を生かしたていねいな表現が素敵です。卒業を控えた3年生ならではの具体的なイメージで、さまざまな職業人を生き生きと描き、明るい未来をイメージさせる作品です。
その他の作品
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内山 日向さん
新潟県立高田北城高等学校 1年
【講 評】
大塚:応募作品中一番大胆な構図。迫力、スケール感、未来を見つめる強さ感じます。
五十嵐:あざやかな色を組み合わせて目立つ工夫がされています。とても表紙向きです。
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広瀬 優希さん
新潟県立高田北城高等学校 1年
【講 評】
大塚:後ろから見る難しい構図をきちんとまとめています。道の先に何があるか、考えさせますね。
五十嵐:ぼんやりとした空の下に続く道。将来の不安の中にも一筋の希望を感じる作品です。
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関谷 孔さん
新潟県立高田北城高等学校 1年
【講 評】
大塚:ポップでたのしいが技術的にもしっかりしています。淡い光の部分にさわやかさを感じます。
五十嵐:色合いは一番好きな作品です。デジタル制作なのに水彩のような透明感が美しいです。
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和田 菜摘さん
新潟県立高田高等学校 2年
【講 評】
大塚:高田城址公園とすぐわかる設定は地元の情報誌ならではのアイディアでおもしろいですね。
五十嵐:デジタル制作ですが、手書きのようなあたたかさがあります。人物が表情豊かで楽しそう。