商工会議所 会頭挨拶
~社会人デビューする皆さんへ~
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地域の商工業を支える商工会議所の各会頭より、
メッセージをいただきました。
withコロナ時代に地元で自分らしい働き方を
妙高市
新井商工会議所 会頭
西脇 治雄新型コロナウイルスの感染者が初めて確認されてから1年が過ぎ、世界中が「想定外のことが起こりうる」ことをリアルタイムで感じたと思います。コロナウイルスは、未曽有の経済的および社会的影響を与え、日常生活や働き方を大きく変える出来事となりました。
コロナが蔓延する前の日本は、少子高齢化による生産人口減少が課題となり、「働き方改革」や「人生100年」といった政策による時代背景もあり、AIやロボットの活用による人手不足の解消と業務効率化が論じられていました。
しかし、コロナの流行により、テレワークを中心とする執務環境の整備が急速に進み、企業の働き方は一変。
当地域でも企業活動に大きな影響を与えました。
また、「働き方改革」は中小企業でも、大企業から少し時間を置く形で順次適用がはじまり、一層「働き方」について見直しが進んでいます。
今後ますます厳しくなるであろう経済環境のなか、「地元企業」は人材の確保や定着に向けて、新しい価値を創造することや、仕事と家庭の両立を支援し、働きやすい職場づくりを進めることで、安定し将来性がある企業経営に取組んでいます。
「仕事とプライベートを両立したい」「大好きな地元で働きたい」という気持ちがあるならば、地元には学歴や経験より「人柄」を重視する企業がたくさんあります。慣れ親しんだ地元に腰を落ち着けて、地元の暮らしを大切にできる働き方が見つかるはずです。
この情報誌を活用され、多くの皆さんが「地元企業」に目を向け、愛すべき郷土でご活躍されることを願っております。 -
地域の発展と共に皆さんの人生を輝かせて
糸魚川市
糸魚川商工会議所 会頭
猪又 史博上越地域の高校に通学されている高校生の皆さん、新型コロナウイルス感染予防のためにたのしい学校生活が満足にできない環境の中でも毎日がんばっておられることと思います。
今、新型コロナウイルスの拡散が世界経済へ大きなダメージを与えており日本を含む世界全体が一気に活力を失っております。
12年前のリーマンショックにより谷底へ突き落とされ、ようやく立ち直ってきた世界経済も、令和2年に入り世界に拡散した新型コロナウイルスにより再び谷底へ突き落とされた感じであります。
これからは決して消滅することがないといわれているコロナウイルスと共存するための知恵をもって、日本はもとより世界の国々が連携してこの難局を乗り越えるための対策が急がれております。
また、新型コロナウイルスへの感染リスクは人口の多い大都市ほど高く、人口の過密化は何かあったときに経済活動に大きなダメージを与えると警告しているようであります。
上越地域からも大都市に若い人たちが流出し、人口減少と高齢化が急速に進み、このことが企業の継続的発展、さらには上越地域発展の障害につながっているものと考えられます。
皆さんの生まれ育った上越地域にはこの冊子に紹介されているとおり素晴らしい企業が数多く存在し、皆さんの地元就職を期待しております。
上越地域の発展には皆さんの能力と地域のコミュニティを支えてくれる元気がぜひとも必要です。
地域の企業や地域社会を支えていただくためにも、地元にある素晴らしい企業にもう一度目を向けていただき、上越地域の発展に力を注いでいただくことをお願いすると共に、皆さんの人生がさらに豊かに輝くことを祈念しております。