商工会議所 会頭挨拶

  • 自分のレールを歩みだそう 新井商工会議所 会頭 西脇  治雄自分のレールを歩みだそう新井商工会議所 会頭西脇 治雄

    全国的に景気の減速や後継者不足による中小企業・小規模事業所の存続が懸念されていますが、当地域においても事業主の高齢化や後継者の不在などにより、あらゆる業界において人手不足や事業承継などが喫緊の課題となっています。
     当会議所では、7月に地元高校の就職担当教師と地元企業の人事担当者を招き、円滑なマッチングを進めるための「就職情報交換会」を開催し雇用対策に取組んでおります。
     また、中心市街地・商店街の活性化において、産業振興としての視点のみでなく、高齢化が進むなかで「住み続けられる街」をつくるという観点で、行政や関係機関と連携し、雇用対策に関する施策を一体的に実施することで、地域の活性化に取組んでいるところです。

    さて、皆さんにとって「社会人になる」とはどのような意味を持つでしょうか? 社会に出て働くとは、1日の大半を、そして人生の大半の時間で仕事に関わるということです。そして、学生時代までは、ある程度、他人が敷いてくれたレールの上をひたすら走るだけで構わない人生だったのが、社会人になると「誰かが敷いてくれたレール」はありません。自分でゴールを設定し、それに向かって自分でレールを引きながら進んでいく必要があります。

    経済産業省は、これまで以上に長くなる個人と企業や社会との関わりのなかで、ライフステージの各段階で活躍し続けるための力として、「人生100年時代の社会人基礎力」を定義し、推進しています。つまり、60歳引退時代は既に過去の話で、生涯現役ビジネスマン時代は始まっているのです。そのなかで、どう自分の人生デザインを描き働いていくかを考えなければなりません。
     この情報誌が皆さまに第一歩を踏み出すきっかけとして活用され、地元企業への理解が深まり、若い人材の交流と定着、地元の産業振興と地方創生につながることを心から期待しています。

  • ふるさとは若い力を待っています 糸魚川商工会議所 会頭 猪又 史博
    ふるさとは若い力を待っています糸魚川商工会議所 会頭猪又 史博

    上越地域管内の高校に通学されている高校生の皆さん、勉強やクラブ活動などの充実した高校生活を過ごされていることと思います。

    今から50年近く前は皆さんと同じような高校生活を過ごしたことを懐かしく思い出しております。

    50年ほど前の日本は高度成長期の真っただ中であり、経済も企業も活気があふれ日本全体が大きく躍動している時期でもありました。

    その後、日本経済を大きく揺さぶるバブル経済の崩壊やリーマンショックなどにより世界経済も大きく変化しています。

    現在の日本社会は今まで経験したことのない高齢化社会や人口減少が急速に進んでおり、都市部に若者が出て帰ってこないことから、日本の小さな都市では労働力が不足し始めており、上越地域においてもこれに伴う企業の継続や技術伝承が危ぶまれているのが現状です。

    また、皆さんが都市部に出て帰ってこないということは、生まれ育った故郷(ふるさと)がさらに高齢化と人口減少が進み地域社会が衰退していくのではと心配しております。

    自然豊かな上越地域にはこの冊子に紹介されている通り、素晴らしい企業が数多く存在しており皆さんの就職を心待ちにしているのです。

    大学など上級の学校に進む方、高校卒業後就職を考えている方それぞれに夢や希望もあるでしょう。それはそれで結構ですが、皆さんが生まれ育った地元では皆さんのような若い労働力や地域社会のコミュニティーを支えてくれる若者の定着を望んでおります。

    地域の企業や地域社会を支えていただくためにも地元にある素晴らしい企業にもう一度目を向けていただくことをお願いするとともに、皆さんが今後素晴らしい人生をおくることを祈念し挨拶とさせていただきます。

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